アメリカでヘアドネーションした体験談【髪の毛の寄付方法も紹介】

アメリカ生活

最近SNSで【ヘアドネーション】についてよく見かけるようになりました。

芸能人でも寄付された方がおり、注目度も高まりつつある活動です。

自分の髪の毛を寄付するにあたり、そもそもヘアドネーションとは何か、条件はあるのかetc.気になる事がたくさんあると思います。

 

本記事では以下6点について紹介します。

  1. アメリカのヘアドネーションについて
  2. 条件
  3. 寄付方法
  4. アメリカのヘアドネーション団体紹介
  5. ヘアドネーションは偽善なのか?

 

筆者である私も2019年7月、約7年間ロングだった髪の毛をアメリカでバッサリ切りました。

そして切った髪の毛は今流行りのヘアドネーションしてみました。

私の場合は、寄付のために切ったのではなく、あくまでもバッサリ切った“ついで”に寄付した感じです。

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アメリカのヘアドネーションについて

ヘアドネーションとは、
完全オーダーメイドの人毛の医療用ウィッグを無償提供する活動です。

無償提供の対象者は、癌や白血病、先天性の無毛症、不慮の事故などにより髪の毛を失った18歳以下の子供たちです。

 

髪の毛の問題は、薄毛で悩む大人もそうですが、子供達にとっても非常にデリケートな問題です。

髪の毛の問題で内向的になってしまったり、自分のサイズに合っていない市販のウィッグを使用し、学校でいじめを受けて不登校になってしまう子もいます。

 

そんな子供達がオリジナルウィッグを着けることにより、少しでも前向きに自信を持って日常生活に戻れるように、また少しでも笑顔や元気を取り戻しその後の治療や生活にいい影響が出るように、と想いが込められている取り組みです。

 

ヘアドネーションの条件

医療用ウィッグ製作に適した髪の毛の条件は31cm以上の髪の毛です。

ウィッグの申し込みされている子供達のすべてがフルウィッグを希望しています。

このフルウィッグを作るのに必要な髪の毛の長さが31cm以上なのです。

 

31cm未満でも受け付けてくれる団体はありますが、カラー剤などの開発に不可欠な評価毛、また美容師さんが練習で使うカットマネキンの素材として転売し、ウィッグ製作費の一部になります。

 

また、15cm以上から受け付けてる団体もありますが、フルウィッグではなく常に帽子をかぶって使用する【インナーウィッグ】の製作に使われます。

 

「フルウィッグに役立ててもらいたい!」
という方は31cm以上の髪の毛を寄付できるとGOODです。

 

ちなみに、長さ以外のパーマやカラーetc.の詳細な条件も団体によって異なります。

団体の公式HPに条件詳細が書かれているので、要チェックです。

各団体の条件と自分の髪の毛を照らし合わせ、どの団体にするかを選びましょう。

 

アメリカでのヘアドネーション方法

寄付方法は2つあります。

  1. 自分で郵送する
  2. 賛同美容室を利用する

1. 自分で郵送する

  • 美容室を予約する
    行きつけの美容院があれば、そこで対応してもらえるかを事前に確認した方がいいでしょう。カットの仕方(PDF)を印刷して美容師さんに読んでもらい、了承が得られたら予約をしてください。
  • 寄付する髪の長さを決める
    フルウィッグ製作には31cm以上が必要です。
  • 髪の毛を切る
    髪を束に分けてゴムで強めに結び、結び目の1cm上をカットします。ほんの少しの湿り気もカビや雑菌の原因になるので、必ずシャンプーの前にカットをしてください。
  • 寄付の申し込み
    受取手続きをスムーズに進めるための事前登録や、髪のコンディションを記入するドナーシートの提出が必要になる団体もあります。各団体の手順をしっかり確認してください。
  • 髪の毛の梱包
    封筒やレターパックなどに、髪の毛をゴムで留めたままの状態で入れます。髪の毛を紙やビニール袋等で包んでいただく必要はありません。気になる人はビニール袋に入れてOKですが、ラップやティッシュはNGです。
  • 髪の毛の送付
    基本的に送料はドナー(寄付する側)持ちです。

2. 賛同美容室を利用する

  • 賛同美容室を探す
  • 寄付する髪の長さを決める
    フルウィッグ製作には31cm以上が必要です。
  • 髪の毛を切る
    髪を束に分けてゴムで強めに結び、結び目の1cm上をカットします。ほんの少しの湿り気もカビや雑菌の原因になるので、必ずシャンプーの前にカットをしてください。
  • 寄付の申し込み
    受取手続きをスムーズに進めるための事前登録や、髪のコンディションを記入するドナーシートの提出が必要な団体もあります。各団体の手順をしっかり確認するようにしてください。
  • 髪の毛の梱包
    封筒やレターパックなどに、髪の毛をゴムで留めたままの状態で入れます。髪の毛を紙やビニール袋等で包んでいただく必要はありません。気になる人はビニール袋に入れてOKですが、ラップやティッシュはNGです。
  • 髪の毛の送付
    基本的に送料はドナー(寄付する側)持ちです。

 

一部のサロンでは、ドネーションヘアの発送代行を行なっています。

しかし、あくまでもサロンのご厚意です。

カット以降の作業は、原則としてドナー自身で進めましょう。

 

ヘアドネーション以外の寄付方法

髪の毛以外でも支援の形はあります。

それは「募金」です。

「髪の毛が長く伸ばせない」
「今は髪の毛を切れない」

という方も募金であれば、髪の毛が31cm以上なくても支援は可能です。

 

実は、オーダメイドウィッグの制作費は1つにつき5万〜10万円かかります。

さらに全国の子供たちの元へ採寸・型取りに赴く費用も必要です。

ヘアドネーションの活動には髪の毛と共に多額の資金も必要なのです。

 

「髪の毛以外の形でも応援したい!」という方は各団体の公式HPをご確認ください。

 

アメリカのヘアドネーション団体紹介

私は現在アメリカ在住なのでアメリカの団体に寄付しました。

 

へドネーション発祥の地「アメリカ」にはたくさんの団体が存在します。

ここではそのうち2つの団体を紹介します。

 

HAIR WE SHARE

12インチ(30cm以上)
カラー・白髪OK
髪の毛が完全に乾いている
ジップロックに入れて送付
▼送付先
HAIR WE SHARE
4 EXPRESSWAY PLAZA SUITE LL14
ROSLYN HEIGHTS, NY 11577

 

Children With Hair Loss

8インチ(20cm以上)
カラー、パーマ、ブリーチ、白髪OK
髪の毛が完全に乾いている
ジップロックに入れて送付
▼送付先
Children With Hair Loss
12776 DIXIE HWY,
S. ROCKWOOD,MI,48179

私はChildren With Hair Lossに髪の毛を寄付しました。

 

アメリカでヘアドネーションした後日談【2019年12月更新】

メール

アメリカでヘアドネーションをしてから2ヶ月がたった2019年9月、髪の毛を寄付した団体から1通のメールが届きました。

「あなたの髪の毛が届きました。ありがとうございました。」

メールですね。

 

PDFの証明書付きです。

cetificate

 

無事に届いてなによりでした。

あとは、ウィッグを必要とするひとりでも多くの子に、早くウィッグが届くことを祈るのみです。

 

ヘアドネーションで失敗しない方法

31cmも髪の毛を切ると、人の印象はだいぶ変わります。

髪を切って、後悔しないためのコツを意識すると失敗するリスクが減ります

  • ヘアドネーションを必要としている子供達を想像してみる
  • “ついで”スタンスで寄付する
  • 美容室を慎重に選ぶ
  • 希望のヘアスタイルを優先して切る長さを決める

 

上4つに関する詳細は[後悔せずに髪の毛を31cm切り、ヘアドネーションできた理由【失敗しないコツも紹介します】]をご確認ください。

 

あくまでも筆者の経験がベースです。

他の方のブログで紹介されているコツなども参考にしてくださいね♪

 

ヘアドネーションは偽善なのか?

「ヘアドネーションは偽善だ」
世の中にはこのような悲しい意見を述べる人がいます。

しかし、個人的な意見は

「偽善でも全然OK。少しでも笑顔になれる子を増やせるならやるべき」

です。

偽善だから寄付しちゃいけないルールとかないです。

支援の形や想いは人それぞれ違います。

どんな形、想いであれ【動く】ということが一番大事です。

動かなければ、何も変わりません。

 

そもそも「偽善だ」なんていう人は、世の中に髪の毛の問題で塞いでしまう子供がいるということや、ヘアドネーションの実態を知らないんでしょうね。

言葉は悪いですが「勝手に言っとけバカ野郎」です。

そんな人とは距離を置くべきですね。

もし友達なら、私だったら今後の付き合い方を変えますね(笑)

 

 

最後に…
私はヘアドネーションのきっかけはなんでもいいと思ってます。

「寄付するために髪を伸ばす!」
「イメチェンしたいから、ついでに髪も寄付する」

普通なら捨てられてしまう髪の毛。

誰かに役立つ方法があることを知ってるだけで、世の中に1つでも多くの笑顔を増やせる可能性があります。

もし、31cm以上切る機会があれば、ぜひヘアドネーションのことを思い出してみてください。

コメント

  1. I only hope that the wig can reach as many children as possible in need of the wig.

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