こんにちは!!!
難しい操作が嫌いだから水中写真で一眼レフは使いたくないセナです♪
TG4・TG5・TG6のカメラをお使いのダイバーの皆様。
こんなお悩みはありませんか?
「どうやったら上手に水中写真が撮れるの?」 |
本記事は以下4点について解説します。
- 水中写真が上達する最速方法
- TG4・TG5 水中撮影のコツ6選
- TG4・TG5で撮った水中写真の加工・編集
- 水中撮影を上達させる方法【空き時間編】
筆者の私はダイビング歴8年目です。
水中写真用のカメラはオリンパスさんのTG-4で愛用歴4年以上です。
正直、水中写真は上手ではありませんが(笑)このくらい↓の水中写真なら撮影できるようになりました。
※ストロボ、レンズなどは使用していないです
上手くはありませんが、自己満足はしています♪
まだまだ修行中の身ではありますが、これくらいのレベルの水中写真の撮影テクニックを共有していきます。
◆ こんな方に役立ちそうです
・ストロボを持っていない
・レンズを持っていない
・前回より、少しいい写真が撮れれば満足
注意
抽象的?感覚的?な表現で解説します。論理的にカメラの仕組みの説明をしながらの解説ではありません。「使えね〜な」って思われる方もいらっしゃるかもしれません。あらかじめご容赦願います。
もし、以下のようなレベルの水中写真をお求めの場合は、お力にはなれませんので他の方を参考にしていただければと思います。
TG-4・TG-5 水中写真が上達する最速方法
結論から申し上げます。
水中写真が上達する最速方法はありません!
残念ながら水中写真の上達にはある程度の経験が必要です。
色んな撮り方を試して、たくさん枚数を撮って、自分で感覚を掴んでいくしかないです。
単に撮るだけではいつまでも上達しないので、たまにアドバイスを貰いつつ試行錯誤していくとGOODです。
私は、水中写真が上手ではありませんがいつも意識していることが6つあります。おかげでド初心者のときよりはましな写真が撮れるようになりました。詳しくは以下で紹介します。
TG-4・TG-5 水中撮影のコツ6選
私が水中写真を撮影するときに意識しているコツは6つあります。
- カメラのモード設定
- 体勢を整える
- 被写体がいいポジションに来るのを待つ
- フラッシュの使い分け
- 太陽の位置
- ホワイトバランス・露出補正・フラッシュ補正
この6つを意識しながら、バシバシ水中撮影をすれば徐々に上達します。
① カメラのモード設定
ダイビング前に、陸でカメラのモードを『水中モード』に合わせます。
慣れていないと、水中での設定は少しあたふたします。「他のダイバーを待たせているかもしれない」と気持ち的にも焦ってしまう可能性があります。焦って撮ると、写真はキレイに撮れないです。
陸であらかじめカメラのモードを設定できていると気持ち的に楽になり落ち着いて撮影できます。
手順1)ダイヤルを “魚マーク(水中)” に合わせる
手順2)十字ボタンの左を押す
手順3)水中モードの種類を選択する
水中モードの選択は、ブリーフィングを参考にしよう!
ダイビング前のブリーフィングで、今日のダイビングではどんな生物が見れるのかを明確にできるとGOODです。
マクロ生物狙いなのか? 大物生物狙いなのか? 地形を楽しむのか?
ブリーフィングを参考にすれば、事前に陸で水中モードを設定しておくことが可能です。
とはいえ、海では何に出会えるのかわかりません。
「マクロ生物を狙っていたのに、マンボーが出た!」
なんてこともあるかもしれません。そんな時は、水中で臨機応変に対応してください♪
② 体勢を整える
撮影前に、体勢を整えることはかなり重要です。
必ず静止して、焦らずに撮影を始めましょう。
体勢が微妙だと…
ふわふわしてピントがずれる |
全然いいことがないです。
体勢を整えるための具体的な方法もご紹介します。
◆ 中層を泳いでいるとき
・ 両手でカメラをしっかりホールド
・ 腕は伸ばすとブレない
・ 岩など掴まれるものがあれば、掴まる(珊瑚はNG)
※掴まる前にガンガゼetc. 危険生物がいないかを確認してください。
「腕を伸ばす」は、あくまでも私の体感です。縮めた方が安定する人は、縮めてください。
◆ 着底できるとき
・ 両手でカメラをしっかりホールド
・ 砂地、岩などにカメラを置いて安定させる(珊瑚はNG)
※カメラを置いて固定するときは自然を壊さないか、危険生物はいないかを確認してください。
あくまでも私のテクニックなので、ぜひ他の人の意見も参考にしてくださいね。
③ 被写体がいいポジションに来るのを待つ
水中生物を撮影する時の、最適なポジション探しは難易度高めかもです。
理由は、撮影中も被写体は動くからです。
被写体の生物に合わせて、ダイバーがポジションをいちいち移動しても、生物はさらに動き続けます。また、ダイバーが動きすぎると砂が舞う・周辺のゴミが舞う・生物に嫌がられる etc. マイナスなことが多いです。
なので、一度決めたポジションはあまり動かないほうがベターです。
被写体の生物が近寄ってきたり、ベストポジションに来るのを待った方が効率がいい場合が多いです。
もし、被写体に近付く必要があるときは ゆっくり・そ〜っと 近付いてください。でないと、逃げられてます。
④ フラッシュの使い分け
フラッシュに頼りきる必要はありません。フラッシュは被写体に合わせて使い分けるのがいい思います。
主に被写体のサイズに合わせて使い分けができるとキレイな写真が撮影できると思います。
例えばこんな感じ↓です。
極小ウミウシ : フラッシュなし、水中ライト(スポット用)で撮影
浅瀬の景観 : フラッシュなし、自然光で撮影
実際の写真で見てみましょう。
◆ ニシキウミウシ_内蔵フラッシュで撮影
ニシキウミウシはある程度大きさがあるので、内臓フラッシュを使い広範囲を照らしながら撮影しました。
◆ クチナシツノザヤウミウシ_水中ライトで撮影
クチナシツノザヤウミウシは、中くらいの大きさです。内蔵フラッシュだと広範囲すぎて光が分散してしまい逆に暗くなったので、水中ライト(スポット用)のみで直接照らして撮影しました。
特に、極小ウミウシは水中ライトで撮影した方がいい写真が撮れます。
※ストロボがない場合のコツです。TG-5・TG-6は内臓フラッシュでも良さそうです。
スポット用のライトは INON(イノン)さんのライトが大好きです。
丈夫だし、光量も強く、長持ちします。
私は8年間、INONの同じライトを愛用しています。
最近少し光量が弱くなったかな〜と感じますが、まだまだ現役です。
INONライトの丈夫さを証明する、奇跡のストーリーはこちらです。
◆ 浅瀬の景観_フラッシュなしで撮影
太陽の光がサンサンと降り注いでいたので、フラッシュは使わず自然の光だけで撮影しました。
◆ マトウダイ_比較写真
この場合は、個人の好みになりますね。
フラッシュなし の写真は海がどんよりとした仕上がりです。
フラシュアあり の写真はマトウダイの体色がはっきり写っています。
点々とゴミのように写ってるやつは、Lightroom(有料版)を使って写真編集すれば消せます。
⑤ 太陽の位置
太陽の位置が 逆光 か 順光 かも気にした方がいいです。
でも、気にしすぎなくて大丈夫です。
水中景観など、被写体がワイドであれば 順光 が自然な光で明るく撮影できます。しかし、場所的に太陽の位置を気にすることができないときもあります。
太陽の位置に合わせて、撮影ポジションを変えられるのであればラッキーくらいに思って、その他の時は気にしすぎなくてOKです。
⑥ ホワイトバランス・露出補正・フラッシュ補正
いざ被写体を目の前にしたときは、ホワイトバランス・露出補正・フラッシュ補正を駆使してベストな水中写真の明るさに調整しましょう。
自分好みの明るさになればOKです。
とにかく色々と設定を変えてみながら15枚くらいバシバシ撮影すれば、そのうちの1枚くらいはいい感じの仕上がりになっているはずです。
ホワイトバランス
1)カメラを被写体に向ける
2)十字ボタンの上 or 下を押してホワイトバランスを選択
3)最適な設定を選ぶ
自分の好きな明るさの設定を選べばOKです。
露出補正
1)カメラを被写体に向ける
2)十字ボタンの上 or 下を押して露出補正を選択
3)右(+ 方向)を選ぶと明るくなり、左(- 方向)を選ぶと暗くなる
自分の好きな明るさの設定を選べばOKです。
フラッシュ補正
1)カメラを被写体に向ける
2)十字ボタンの上 or 下を押してフラッシュ補正を選択
3)右(+ 方向)を選ぶと明るくなり、左(- 方向)を選ぶと暗くなる
この設定は、写真を撮影下タイミングでフラッシュの明るさを確認できます。
撮影 → 明るさ確認 → 撮影 → 明るさ確認
と繰り返しながら最適な明るさに調整してください。
TG-4・TG-5で撮った水中写真の加工・編集
水中写真の完成度をあげるためには写真の編集・加工もしましょう。
※必要ない方はやらなくてもOKです
TGシリーズはとてもいいカメラですが表現力には限界があります。写真編集・加工をすることで、自己満写真により近付けます。
世の中には写真編集・加工のアプリやツールが溢れているので、自分が使いやすいツールならなんでも大丈夫です。
ちなみに私は Adobe Lightroom という無料アプリを使っています。
Adobe Lightroom – 写真加工・編集アプリ
Adobe Inc.無料posted withアプリーチ
直感的で使いやすく、印象的な写真に仕上げることができる高機能な無料写真編集アプリです。
使用感が知りたい方は以下の動画を参考にしてください。実際にLightroomでウミウシの写真を編集してみました。
水中撮影を上達させる方法【空き時間編】
水中写真を上達するために『人の水中写真を真似する』ことも有効的です。
上手い人の写真の “構図” を真似するだけでも、今までとは違うカッコいい写真が撮れたりします。
Instagramで水中写真を眺めているだけなので、無理なく空き時間にできるので簡単です。
おすすめハッシュタグ ▶︎ #水中写真 |
西伊豆・大瀬崎は写真がプロ級にうまいダイバーが多いので、大瀬崎をホームに潜っているダイバーさんの水中写真は個人的にはかなり参考にしています。
私は読んだことありませんが、もっと本格的にデジカメでの水中撮影方法を学びたい方は【本】を読んで勉強するのもいいかもしれません。
この2冊あたりが有名です。
1冊目の著者・峯水さんは大瀬崎でガイドをされていた方で、今は水中写真の事務所を設立されています。数多くの書籍やTV番組などに写真や映像を提供しているし、他にもたくさん海の本を出版されています。かなり参考になると思います。
最後に…
この記事の中のなにかひとつでもお役に立てたら幸いです。
少し時間はかかりますが、水中写真がちょっとでも上達するとダイビングがもっと楽しくなります。
水中生物や環境にも配慮し、節度を守りながら、海に優しい水中写真の撮影を楽しんでください♪