こんにちは!
サメに会いに行くダイビングは好きだけど、想定外のサメに遭遇するのは嫌い。そんなチキンな一面を持ち合わせるCENAです♪
本記事はこんな方向けになっております。
「ダイビング中にサメに遭遇したときの危険性が知りたい」 |
サメは恐いイメージが強いですよね…。
そんなサメちゃん達にダイビング中に遭遇しても落ち着いて対処できるように基礎知識を身につけましょう!今回は以下3点について解説していきます。
- サメに遭遇するのは危険!?
- サメに襲われないための対策3選
- サメに遭遇したときの対処法8選
筆者である私はダイビング歴8年目です。西伊豆で7年間非常勤経験もあります。小笠原や伊戸など自らサメに会いに行くダイビングも経験してるし、伊豆で潜ってるときに偶然サメを見かけたこともあります(これは恐かったw)。水中ではどんな出会いがあるかわからないので、生き物に関する知識開発もダイビングを楽しんでいく上では欠かせませんね。
サメに遭遇するのは危険!?
結論から申し上げますと…
ダイビング中にサメに遭遇するのは危険ではないです。むしろラッキーです!
ダイビング中にサメに遭遇できたらラッキー!!!
サメはダイビングする度に遭遇できる生物ではないです。
大抵の場合は、サメスポットと呼ばれるサメと出会えるスポットに行かないと会えません。
なので、海の中で会えたらかなりラッキーなんです♪
ダイビング中のサメが危険ではない理由
そして、ダイビング中のサメが危険ではない理由は3つあります。
- 人を襲うような凶暴なサメは約3種類
- 水中ではダイバーの方が怪しく見える
- サメが原因の年間死亡者数:10人
1)人を襲うような凶暴なサメは約3種類
世の中には約500種類のサメがいます。しかし、過去に人間を襲ったことがあるのは約30種類だけです。
そして、中でも凶暴で危険と言われているサメはわずか3種類しかいません。
- ホホジロザメ
- イタチザメ(タイガーシャーク)
- オオメジロザメ
さらに、サメはバタバタしているものを獲物だと思い込んで襲撃する習性があります。サーファーがサメに襲われやすい理由はこの点にあります。
水中でバタバタと水しぶきを立てることがないダイバーが襲われることは極めて稀です。
さらに日本国内でのレジャーダイバーのサメによる死亡事故は0件です。人がサメに襲われる確率は1億1000万人に1人の割合だそうです
参考:https://dangerous-creatures.com/shark/
2)水中ではダイバーの方が怪しく見える
水中ではダイバーはサメから警戒“される”側になります。
ダイバーはフィンを付けると全長2m程になり、サメより大きくなります。自分よりも体長の大きい生物に挑もうとはしないので近寄ってきません。
『海水魚』という図鑑には1287種の魚が掲載されています。その中で体長が2m以上と記載されている魚はたったの5種類です。
参考:https://ceburyugaku.jp/24506/
また、レギュレーターでの「シューハー、シューハー」という呼吸音、口元から出るあぶくといい、怪しさ100点満点です。
さらに、たいていの場合は2人以上の団体で潜っているはずです。サメからすると『体の大きな生物の群れ』なので恐がられる対象になります。
このような理由から、ダイバーはサメから警戒される対象になっています。ダイバーがサメから襲われることは滅多にないです。
3)サメが原因の年間死亡者数:10人
サメが原因の年間死亡者数はたったの10人です。人間が1年間で殺す人数よりも圧倒的に少ないです。
【生き物が原因の年間死亡者数】
(K=1,000)
①蚊 725K
②人間 475K
③へび 50K
④犬 25K
⑤ツェツェハエ 10K
⑥サシガメ 10K
⑦かたつむり 10K
⑧回虫 2.5K
⑨サナダ虫 2K
⑩ワニ 1K
⑪カバ 500
⑫ライオン 100
⑬象 100
⑭オオカミ 10
⑮サメ 10サメは恐くないですよぉ〜😍https://t.co/KofggfkU3j
— お気楽ごく楽 (@okilakugokuraku) July 30, 2019
さらにこの10人の内訳は以下の通りです。
- サーファー(51%)
- 海水浴、釣り人(38%)
- シュノーケリング、ダイビング(8%)
- その他(3%)
ダイバーが襲われる確率はぐーんと下がります。
とはいえ、サメの被害事故って気になりますよね。[ダイビング中、サメに襲われた事故10選【動画もあります】]に実際の事故をまとめているので、気になる方はぜひご覧ください。
サメに襲われないための対策3選
ダイビング中にサメに襲われることを気にする必要は“ない”に等しいですが、念には念をということで対策方法3つをご紹介します。
- サメの餌を身につけない
- サメに餌だと思われない
- 肌の露出、光る金属、コントラストの強いウェットスーツを控える
1)サメの餌を身につけない
魚や貝などサメの餌になるようなものは身につけないでください。
ましてや、ダイバーは魚突きや貝取りなんかは絶対NGです。
2)サメに餌だと思われない
サメに餌だと思われたら一発アウトです。
怪我をして出血があるときはダイビングを控えましょう。
サメは1km先の血の匂いも嗅ぎつけることが可能です。
3)肌の露出、光る金属、コントラストの強いウェットスーツを控える
サメは目が悪いので光るものを獲物だと思いこむ習性があります。
肌や金属、明るい色のウェットスーツに太陽光が反射すると、サメの標的になってしまう可能性もあります。
神経質になってまで工夫することではないですが、この3つの対策法は覚えておく価値はあるんじゃないかな〜と思います♪
サメに遭遇したときの対処法8選
最後に、万が一ダイビング中にサメに遭遇して「ヤバイ!!!!!!」となってしまった時の対処法です。
- バタバタしない
- 突然動かない
- 背を向けない・アイコンタクトを続ける
- その場で停止、サメがいなくなるのを待つ
- 体を大きく見せる
- 大きな声を出す
- おしっこ禁止
- 【おまけ】サメの腐敗臭で撃退
1)バタバタしない
サメはバタバタしているものを弱った生き物 or 溺れている生き物と思い込み、襲撃する習性があります(アシカやウミガメなどにも見える)。
つまり、バタバタしていると襲われる可能性が高まります。
2)突然動かない
突然動くと、こちらが『攻撃してくる!』とサメが勘違いして襲撃してくる可能性があります。
なるべくじっとしているのが良いですが、動くときはゆっくり動くようにしましょう。
3)背を向けない・アイコンタクトを続ける
サメはそーっと敵に気付かれないように近付いて襲撃する習性があります。
アイコンタクトを続けることで「私たちはサメの存在に気づいてますよ」とサメにアピールすることができます。
なので、常に背を向けず、サメとのアイコンタクトを続けましょう。
4)その場で停止、サメがいなくなるまで待つ
特に攻撃してくる様子がなかったら、サメが通り過ぎるまでその場で動かず停止するとGOODです。
無駄に泳ぎ続けたり、動き続けると、『餌を奪い合うライバル』だと勘違いされてしまい、襲撃される可能性があります。
それでも全然サメがいなくならない場合は浮上し始める、または岸に向かい泳ぎ始めましょう。その時も必ず背を向けないように、後ろ泳ぎで岸に向かいましょう。
5)体を大きく見せる
万が一、サメが一直線にあなたの元に泳いできたら、できるだけ体を大きく見せてください。
生き物は自分よりも大きいものに警戒心をもつ習性があるので効果的です。
『大の字』をイメージするといいでしょう。
6)大きな声を出す
サメは大きい音が苦手です。
万が一、しつこいサメに遭遇してしまったら水中で大きい声を出してみましょう。団体で潜っている時は、全員で大きい声を出すとより効果的です。
レギュレーターを咥えたままでも『を〜〜〜〜!!!』と声を出すことは可能です。一度、練習してみるとGOODかもしれません。
7)おしっこ禁止
サメの嗅覚はとても優れています。
ダイビング中におしっこをしてしまうダイバーは少なくないと思いますが、サメは匂いに敏感なので、サメが近くにいるときはおしっこ禁止です!
8)【おまけ】サメの腐敗臭で撃退
こちらの動画で紹介されている液体エキスは腐敗したサメの体から作られたものです。海水浴やサーフィンをするときに、サメから身を守るために体にスプレーして使うようです。
このエキスをまとった人間の近くにいるサメは死んだ仲間の匂いをかぐことになるので、食欲減滅して人間も襲われなくて済むそうです。
動画では01:55くらいから水中で実験が始まります。はたから見てても効果抜群です!
しかし、高価格だし、実際に体にスプレーするとなると自分もサメの腐敗臭に耐えなきゃいけないのであまり現実的な手段ではないかな〜と思います(笑)
おもしろいので紹介させていただいただけです♪